オペラント 行動。 【心理学】「強化スケジュール」の人を動かす術ってどんな理論なの?

【心理学】「強化スケジュール」の人を動かす術ってどんな理論なの?

オペラント 行動

オペラント条件づけとは、ひらたく言えば「 ある特定の行動をする頻度を増やしたり減らしたりするための訓練方法」のこと。 私たちの習慣形成にも大いに役立つそうですよ。 具体的な活用例とともに詳しく紹介していきましょう。 「オペラント条件づけ」とは? オペラント条件づけとは、アメリカの心理学者バラス・スキナー氏が考案した条件づけの方法のひとつです。 スキナー氏は、スキナー箱と呼ばれる「スイッチを押すことでエサが出てくるハト用の箱」を用意し、空腹なハトを中に入れて様子を観察しました。 その結果、「(たまたま)スイッチを押したらエサが出てきた」という経験を何度もすることで、ハトのスイッチを押す頻度が増えることを発見。 要は、 スイッチを押すとエサが出てくることを学習したことで、ハトが自発的にスイッチを押すようになったのです。 このような「(動物が)ある特定の行動を起こす頻度を変える訓練過程」を「オペラント条件づけ」と名づけ、スキナー氏は以下のように理論化しました。 この自発的な行動を「オペラント反応」と呼ぶ。 強化・罰 オペラント反応に対して「報酬」のような刺激を与えて行動の頻度を増やす。 刺激を与えることで行動の頻度を増やすことを「強化」と呼ぶ。 また、反対に行動の頻度を減らす刺激を「罰」と呼ぶ。 「成功体験」という言葉があります。 これは、過去に得られた良い結果を表しますが、たとえば「努力してうまくいった!」という成功体験が多ければ多いほど、私たちは自然と楽しんで自発的に努力するようになりますよね。 オペラント条件づけは、そんな成功体験をどんな行動にも与えることができ、私たちに「(自発的に)それをしたい!」と思わせてくれるのです。 では、オペラント条件づけは日常生活でどのように活用できるのか、3つの具体例とともに見ていきましょう。 「筋トレを習慣にしたい」ときのオペラント条件づけ まずは、良い習慣を身につけたいときのオペラント条件づけの実践方法を、「 筋トレを習慣にしたい」という場合を例にして見ていきます。 まずは、「筋トレを習慣にしたい」という目標を、 達成されたかが明確に図れる目標として言い換えてみましょう。 オペラント条件づけでは、達成できたときに報酬を出すという手順を踏むため、達成できたかどうかが明確でないといけません。 この、最終的に達成したい目標を「達成目標」と呼びます。 そこで、 もう少しハードルを下げ、すぐに実践できそうな別の目標を考えてみます。 これは「行動目標」と呼ばれ、最後の達成目標にスモールステップで近づいていくために立てるものです(この行動目標は、達成できたらもっとハードルの高いものに変えていきます)。 ポイントは、すぐに得られる報酬にすること。 強化の確度を上げるためには、行動後にすぐ得られる報酬が望ましいそうです。 その前に、そもそもスマートフォンをすぐに見てしまうのはなぜなのかを、行動分析学で用いられている「ABC分析」という手法を用いて整理してみましょう。 行動を「Antecedent(先行条件)」「Behavior(行動)」「Consequence(結果)」の視点で整理することで、その発生原因を探ることができます。 以下のような具合になりますね。 行動をなくしたいときの選択肢は「報酬をなくす」か「罰を与える」かですが、神戸親和女子大学教授の吉野俊彦氏によれば、オペラント条件づけでは一般的に 罰は与えないほうがよいとのこと。 行動の抑制が一時的なものに留まる、別の望ましくない行動に置き換わることがある、といった理由からだそうです。 そこで、ここでは「報酬をなくす」という対策がいいでしょう。 たとえば、「 よく使うアプリにスクリーンモードなどで利用時間制限をつける」など。 こうすることで「楽しい」という報酬が減るため、スマートフォンを見るという行動も徐々に減らしていくことができます。 「休日に勉強する習慣をつくりたい」ときのオペラント条件づけ 最後に応用編として、これまで紹介した「スモールステップ」「報酬による強化」「ABC分析」すべてを使ってみましょう。 例として「 休日に勉強する習慣をつくりたい」という場合を考えてみます。 まずは、達成目標・行動目標・報酬を設定します。 達成できたかどうかが明確な「達成目標」を立てる• 自分にとって無理のない行動から段階を踏んで達成目標に至るような「行動目標」を立てる• 行動した結果としてすぐに得られる「報酬」を設定する• うまくいかなったときには「ABC分析」をする•

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オペラント条件づけ :心理学用語集

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強化スケジュール どのようなタイミングで強化を与えると効率よくオペラント行動を強化できるかを研究し、スケジュールとして分類を示したもの。 連続強化 固定強化 反応があるたびに強化すること。 例:自動販売機のように行動 お金を入れてボタンを押す のたびに強化子 ドリンク が与えられるようなイメージ。 間歇強化 変動強化 毎回ではなくときどき強化すること。 間歇 かんけつ 強化は、 連続強化に比べて強化されやすく消去されにくい 消去抵抗。 例:競馬で毎回馬券を購入するが勝てる日 強化子 もあれば負ける日もあるといったイメージ。 基本の強化スケジュール 定比率スケジュール FRスケジュール 一定回数の反応後に強化する。 FR10:10回片付けができるたびにおもちゃを与える• FR20:来店20回毎に商品券が貰える 変比率スケジュール VRスケジュール 反応回数ごとに強化するが、強化までの反応数が不規則に変化する。 FI1ヶ月:1ヶ月間の労働ごとに給与が与えられる• FI30分:30分ごとにエサを与える 変間隔スケジュール VIスケジュール 一定時間の経過ごとに強化するが、強化までの時間が不規則に変化する。 VI30分:3時間で6匹の魚が釣れた 下のグラフはスキナーがおこなったハトの実験の記録です。 定比率と変比率では休みなく反応していることが分かります。 複合スケジュール 2つ以上の強化スケジュールを組み合わせて用いる方法。 混合、多元、並立、連鎖など、さまざまな組み合わせのスケジュールがある。 消去抵抗 消去抵抗とは、条件づけられたオペラント行動を消去しようとしたときに、どれだけの回数や時間がかかったのかという 消去のされにくさのこと。 『消去』=強化子の提示を止める 「間歇強化 変動強化 のほうが連続強化よりも消去抵抗が強い」 ハンフレイズ効果(強化矛盾)とも呼ばれ、 一定の強化よりも不規則な強化をしたほうが強化子がなくなっても行動が維持されやすい。 酷い暴力を受けているのに、 たまにすごく優しいときがあるからと離れられなくなる。 これらが 強力で消えにくい間歇強化の特徴です。 関連記事|• 関連記事|• 関連記事|.

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オペラント行動課題

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行動療法 行動療法は、 「人間の行動は経験に基づく後天的な学習の結果」と考えるに基づいた心理療法の総称です。 神経症・心身症・恐怖症などの 不適応な行動は、過去の誤った学習や条件付けの結果と考え、再学習、再条件付けによって適応的な行動に変えていくと言うのが大まかな治療の概要です。 また、不適応な行動は 生まれ持った素質ではなく、後天的に学習されたものであると考えます。 したがって、学習の原理により 適切に学習し直すことを治療と呼ぶのが特徴です。 主にに条件付けの理論からさまざまな治療技法が開発されています。 現在では、保険診療で用いられるが広く注目されていますが、その基礎となる治療理論でもあります。 「三項随伴性は学習理論の中心概念であり、基本的にすべての行動を三項随伴性で説明しています。 社会的学習は後者の代理経験によって学習が成立する過程のこどで、他人をモデルにして学ぶことから 「モデリング」と呼ばれます。 このモデリングによる社会的学習を理論的に説明しているのが、に代表される 社会的学習理論と呼ばれる考えです。 モデリングによる学習やバンデューラの提唱する 自己効力感の理論は行動の強化に用いられており、多くの技法に組み込まれています。 人間は、後天的な条件付け 体験 によって行動し、 良いも悪いもこれまで何を学習し、ノートに何を記したかによってその人が決まるのです。 つまり、環境が人を作るという考えです。 が 「私に健康な1ダースの赤ん坊と、彼らを育てるのに最適な場所とを提供してくれれば、私は彼らの才能とか生まれつきの傾向などとは関係なく、任意の1人をどんな人間にでもしてみせよう・・。 」と豪語したことはとても有名です。 行動療法からみた人の性格とは、 刺激に対する反応が習慣化したものであり、そうした習慣の集合体だと考えます。 適当な反応をするための学習が欠けている場合と、一つの誤った反応の学習が他の行動に影響している場合などが要因。 それぞれの理論は独立しているようで全てつながりがあり、学習を重視するという根底があります。 次に紹介する技法の一覧は、学習心理学の歴史の中で生み出されてきた行動療法そのものです。 反論として、目に見える症状だけを対象にしているため、たとえ症状が消えても原因が消えていなければ、また別の症状が現れるという意見もあります。 しかし、多くの場合、 目に見える症状が取り除かれることでパーソナリティにも変化がもたらされるのは事実です。

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